INFP型の審美眼まとめ

美しい!役に立つ!を厳選まとめ

汗の量で給料決めりゃいいねん

もう暑いも暑い、本格的な暑さ。何もして無くても暑い暑い暑い!暑いと当然汗をかく。汗をかく事は不快だ。衣服は濡れるし臭いも出る。汗自体は体温調節や代謝のために必要で、しかし汗をかくことが世間では悪だ。もうどれだけおかしな事言ってるのかと。真夏にスーツじゃ汗をかくのは当然だ。なのに汗をかく者たちを世間では邪険に扱うのである。その汗は、頑張った汗であるのにだ。

そもそもなんで汗をかくのか?そりゃー体温調節のためである。体温を調節するということは、動いたりして体温が上がったということである。体温が上がるくらい動いている人が、汗をかいているのだ。つまり、汗をかく人は必然的に頑張っている人なのである。汗水たらして働けとか言うでしょ?基本的に汗をかく事は素晴らしく、好意的にみられるはずなのである。なのに、現代では汗は悪だ。

汗をかく行為は悪である。自然、汗をかくような仕事も悪として見られている。世間的に言うブルーカラーがそうだ。営業に警備に建築に運送業にとこれらは肉体労働である。世間では、ブルーカラーは落ちこぼれ、誰でもできる仕事という認識でしかないのだ。とんでもない話である。誰でもできるではなく、誰でもはできない仕事、それがブルーカラー、肉体労働なのだ。

スポーツ選手を例にしてみよう。スポーツ選手はお金を稼ぐ。そりゃもう稼ぐ。けど選手生命は短い。短いと20代、長くても30代で引退を余儀なくされてしまう。引退する理由は1つだ。体がついてこない、これに尽きる。肉体を使う仕事は長続きしない。これを読んで、あれ、なんかおかしいぞ、と思った方は居ないだろうか?

そう、ブルーカラーである。肉体労働であることはスポーツ選手もブルーカラーも同じである。同じように体を酷使し、長く続けるには苦しい。年をとるほど辛い仕事である。腰をやるなんて珍しくない。普通、金銭というのは労力に見合った対価をされるべきなのだ。辛い仕事だから高い報酬を、というのは当然なのである。しかし、現代ではそれがおかしな事になっている。誰でもできるわけじゃない、体を酷使するブルーカラーは見下され、薄給で今日をしのぐというありさまだ。

これって変だろ。ホワイトカラーこそ誰でもできる仕事だろ。ブルーカラーは頑丈な肉体とちょっとの頭と責任を負っている。ホワイトカラーは貧弱な肉体とそこそこの頭と責任を負っている。ブルーカラーは肉体なけりゃ頭があっても仕事はできないが、ホワイトカラーはベッドに寝てても頭があれば仕事はできる。一日中椅子に座ってする仕事と一日中動き回る仕事、どちらが辛いかなんてわかりきった事だろうに。

そもそも将来的にどっちが重要になるのだろうか?ホワイトカラーはデスク仕事だ。機械化の今、作業はどんどん機械に変わるだろう。それはブルーカラーも同じだが、かと言って営業や警備の代わりにロボットが立つなんて事は当分先だろう。デスクの機械化の方がずっとずっと早いはずだ。単純に労働者が減り、あらゆるブルーカラーで人材不足が嘆かれるのにテコ入れ無し。これはもうくるとこまで来ているといっていい。

日本の失敗は、椅子に座る奴よりも実際に汗を流す奴を評価しなかったせい。自分を支える靴よりも、頭に被る帽子を大事にしたせい。旅をするものは帽子なんて気にしない、まず靴だ。歩ける靴。もしも靴を大事にしていたら、営業男と事務女でクーラー争奪戦なんてくだらん事はおきないだろう。運送や介護なんて人手不足でもう手遅れだ。ホワイトなんて多少減っても問題ないだろうに。実際に届ける足よりも、考えるばかりの頭でっかちを増やしすぎたのが今の日本。足元を疎かに、なんてわかりきった事なのだ。

 

汗をかけばストレス発散にもなる。運動不足も解消できる。肉体労働は寿命が短い上になくてはならないから高待遇。汗が金になる風潮ならば、営業だってスーツだって汗臭さだって大喜びさ。