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機械化翻訳が出ても、生身の翻訳家は不滅だから勉強しよ?

next11というものがある。これは米のどえらい人が提唱する、21世紀に経済大国になる可能性のある11ヶ国の総称だ。主にイラン、インドネシア、エジブト、トルコ、パキスタン、ナイジェリア、バングタデシュ、フィリピン、ベトナム、メキシコ、大韓民国である。

https://ja.wikipedia.org/wiki/NEXT11

そんな国々だが、使われる言語は多種多様。ハングル、スペイン語ベトナム語タガログ語ベンガル語・・・殆ど英語か中国語、聞いてもフランスやドイツ語がせいぜいな自分にとって、改めてこういう言語の多様さには驚いてしまう。それも当然だろう、世界には7000近くの言語がある。とてもではないが一人で覚えきる事は不可能。そんな現状では、グーグル翻訳を始めとした自動翻訳が勢いを伸ばしている。

この自動翻訳については、誰でも聞いたことが有るだろう。ちょっと穿った話をすれば、将来的には翻訳が進んで言語を覚える必要が無くなるなんて想像もできる。ホリエモンは翻訳されるから一々学ばなくてもいいみたいな発言をしているし、翻訳家の方々も機械に仕事をとられて困っているなんて話もよく聞く。そんな自動翻訳なのだが、それにまかせっきりになるという事は絶対に無いと断言できる。

たしかに自動翻訳は便利だ。便利だが、それはあくまでも補助の域を出ない。言語には方言や発音などの認識の違いもあるし、流行語のように時代によって意味がかわる言葉も当然ある。相手の思う通りのニュアンスでの細かい機微は、機械では不可能なのだ。あくまでも機械による翻訳は、なんかこれっぽいこと言ってますよ、とか、こいつ怒ってますよ、こいう悲しんでますよ、というようなとっかかりを得るためである。本来言葉は短くても伝わる。こんにちは、こんばんはというような挨拶のように、単語だけの会話というのもあるだろう。機械化翻訳とはこの単語だけの会話のようなもので、どうしても生身で話す流暢な会話というのは不可能なのだ。

もちろんそれでもいいという人もいる。なんか雰囲気でわかればいいや、いざという時あればいいや、というような保険であれば十分だ。しかし、会話や小説等のニュアンスさの難しさからわかるように、翻訳家や言語を覚えるという事は圧倒的なアドバンテージを得る。たとえ自動翻訳が進んでも、れっきとしたスキルや資格として言語を覚えなければ到底任せる事はできないし、英語信仰のように日本では喋れるという事は数学とならんでメジャーブランドだ。おまけに自動翻訳が進むほど、翻訳家や言語の習得は飛躍的に楽になる。当然だが、素人が自動翻訳で会話できるなら、言語を喋れる翻訳家が自動翻訳を使えば精度は飛躍的に上昇する。

翻訳家にとって、自動翻訳は下書きとか、カンペとか、文字のふりがなのようなものなのだ。ある程度のスキルがあれば機械で作業の効率は上がるし、勉強だってどんどん捗る。海外で会話をするのだって、毎回スマホなりで自動翻訳を出すのは大変面倒だし、日常会話程度素でできる方が絶対に良い。もし微妙に伝わらない時は自動翻訳を辞書代わりのお守りとすればいいだけだ。これらからもわかるように、実は自動翻訳は素人ではなく既にある程度言語を習得した者を対象としている。弱キャラを使って強い人が、強キャラを使えばもっと強くなるのは当たり前だよなぁ?

諸君、日本はもう落ち目である。経済成長では落下しかなく、老人少子化社会では日本にとどまる必要はない。next11にもあるように、次の需要ある言語を覚えるのもいいだろう。ネット普及により、日本に居ながら海外のしごとなんてのもできる。輸入や翻訳でもそうだ。正直、資格やスキルでは言語が最もコスパが良いと思う。特定のスキルや資格は特定の業界でしか有効ではない。これでは転職が難しい。しかし、言語ならばその国、その業界全てに適用される。いわばお金と同じ万能言語だ。なにより、言語を習得するのは難しいという価値観が日本には根付いている。いわば独占市場の人手不足。日本語を覚えたい外国人も多い。言語は本当に素晴らしい投資なのである。