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イラストで顔は全く重要じゃない

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現代において顔は重要だ。顔は相手の識別でも使われ、美醜により感情の好悪にも関わる重要な要素だ。しかし、その顔は実はイラストにおいてはさほど重要ではなかったりする。ある程度対称性があり、よほど崩れていたりしなければ問題ない。なぜかというと、イラスト界において、キャラクターを判別するのが顔以外の要素になっているから。pixivなどで投稿されるキャラクターイラストは、多種多様な顔をしている。リアルでは目や鼻のサイズがある程度決まっているが、二次元においては全く違う。目が倍ほどもあれば鼻がなかったりもするし、目の描写など極めて個性的である。

といってもそういった顔は「その作者が描いた」という判別程度で、キャラクター描写においては重要ではない。二次元キャラクターにおいての重要要素、それは髪型、髪の色、服装である。人間の顔の識別能力は極めて高く、数mmの差を感じ取る事ができるが、事二次元においてはその感覚を顔以外の要素で補っているのだ。極端な話、顔を描写しないのっぺらぼうだろうとも、髪型、髪色、服装を揃えればキャラクターの判別は容易だ。人によっては髪型、髪色だけで判断できるかもしれない。ベースが同じでも、盾を持てばマシュになるし、セーラー服を着れば浜風、眼帯すれば2Bになる世界だ。

こういった現象が起こる理由もまぁわからないでもない。リアルにおいてはアニメや漫画の様に常に同じ服装というわけにもいかないし、体型も髪型も似たり寄ったりが殆どだ。体をジロジロ見るのは失礼という風潮であるし、自然リアルでは顔で判別するしかない。しかし、二次元においてはその顔の差異を描くのが難しい。ハンコ絵なんて言葉があるように、顔をキャラ毎にかき分ける技量がないのである。どういった理由でハンコ絵が普及したのはわからない。けど、アニメや漫画において奇抜な服装やありえない髪色が多いのは、こういった作者の都合が多いのかもしれない。逆を言えば、顔の老若男女のかき分けができる絵師は貴重である。

まぁ、顔の個性を出すということは、それだけ顔が変形することでもある。白人信仰の日本ではあるが、実はイラストの顔は殆どがすっきりしている。個性的ではなく、没個性のすっきり平均顔。平均的な顔というと悪いイメージを持たれがちだが、こうした実例を見ると、日本の美醜は平均没個性がベースの足並み揃えてが大事なのだとわかる。顔の要素を気にするのに、実は対して気にしない。顔のかき分けが苦手という人は、いっその事顔を隠すとか、動物マスクにして個性と見分けを補うなどすればいいかもしれない。ワンピースやハンターのようにシンプル顔というのも重要である。