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検索能力を試験内容に?

一時期、試験においてのカンニングが話題になったことがある。カニングした者は、携帯を使いネットで問題の解決法を募ったというものである。私はこのニュースを見た時こう思ったのだ、こいつ頭いいな、と。カンニングするのは悪いことだが、自分に足りないものを他で補うという行為はとても素晴らしいことだ。本人にそんな気はこれっぽっちも無いのかもしれないが、他人にお願いするというのはとても大変なことなのである。

そんな試験中でのネットお願い事件だが、この機転の良さを試験で使えないかと思うのだ。基本、試験というのは暗記である。ひたすらひたすら地味に長い時間をかけたものがたどり着ける苦境である。ただ覚えるだけは馬鹿でもできるし、かといって誰でも覚えられるわけではない。暗記がばっちりできるからといって会社で使えるかどうかというのは昨今の即戦力情勢が物語っていると思う。はっきりいって、暗記と社会で使えるかどうかは全く別物なのだ。

試験で高得点を狙える程の暗記力は、社会でははっきりいって不要である。仕事の手順とか、名前とか、そういうのは試験で図る程の難しさはもっていない。会社は即戦力を求める割に、口を開けて覚えるだけの者を率先して雇うのだから笑い話である。会社で必要なのは自分で動ける判断力。判断するかどうか、わからない時にきけるかどうかの能力なのだ。学校で覚えたことは社会じゃ通用しない。じゃあ学校はなんのためにあるんでぇ。

試験内容だが、暗記の代わりに検索試験とかはどうだろう。時間制限内の問題に対して、ネットを自由に使っていいから答えを探し出せ、というものだ。自分で探し出せる能力とか、事前のサイト調査、検索ワードや時事に詳しいかどうか。その答えが本当に正しいかどうか。そういった能力を確かめる試験だ。今の時代、仕事だろうがなんだろうがなんだってネットに転がっている。その情報を如何に普段から使いこなし、使いこなせるか。会社で困った時に自分で判断できるか。解決法を探し出せるかが分かるのだ。

こういった暗記ではない状況判断試験はすでに様々な所で取り組まれている。有名所ではグーグルの試験問題などだ。公務員試験の空間把握、判断推理もこの手のタイプだろう。面接で人によって答えが変わるような質問を出すのも判断力を試す行為に他ならない。こればっかりは暗記では無理だ。本当のグズと要領のいい奴とでわかれてしまう。即戦力を求めるなら、こういった意地の悪い問題をどんどん増やすべきである。社会では、これよりも意地の悪い問題が沢山起きるのだから。