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世界を切り取ってる写真ってすごい厨ニ病

人間ってどうあっても時間に逆らえない。誰だって平等に時間の流れを受けているし、そんな老いって時間に若作りとかで必死こいて抗っちゃう。けど負けちゃう。流れてくる時間だけでもどうしようもないのに、巻き戻すなんて以ての外。どうあっても人間は過去に戻れない。今こうしている間も過ぎ去ってる1分1秒は二度と戻らない。そんな時間を一瞬とは言え切り取って、永遠にできちゃう写真ってすごすぎる!

写真ってホントすごい。なんでも写せる。時間ってもうとんでもなく膨大で、とんでもなく早い。とんでもなく膨大で広い宇宙ですら時間の手のひらの上。今こうして茶の間で流れてる1秒と、1万光年離れてる宇宙のどっかの1秒は平等に流れてる。すごい。時間って数えるとか、時計とかでしか認識できない不透明なもの。人間は時間のほんの一部しか知ることができてない。そこらじゅう時間だらけの大海原で、時間ってなんやねんって考えるプランクトンでしかない。時間を操れたらディオにだって勝てるし、不老不死なんて思うがまま。今日仕事いきたくねーって思ったら行きたくなるまで休めるとかすごい。

そんな時間を切り取って保存しちゃう写真やばい。写真は人間が作った事だけど、人間よりも写真の方が時間について詳しいと思う。津波とか人間じゃどうしようもない。けど写真ならそんな勢いも止めちゃう。どれだけ激流でも、爆発でも、写真をとった時点でその時間は止まっちゃう。二度と動かない。昔の人は写真を撮られると魂がとられって思ったそうだけど、考えると納得だよ。写真を撮った状況は二度と戻らない。写真を撮った時点で古い君は写真に仕舞われて、新しい君と入れ替わってるだけかもしれない。怖い。

写真ってほんとすごい。撮れる面積は写真一枚文。せいぜい地平線が映るだけの距離。そんな限定的な場面だけでなんでも分かる。写っている人や服とかでどんな時代だとか、どんな生活してたのかもわかっちゃう。戦争を知らない人でも、戦時中の写真を見たら理解できる。言葉じゃ何年も義務教育される歴史の授業を写真一枚で終わらせちゃう。それだけじゃない、皆はその一枚に映る範囲でしか理解しないけど、当然写した時も世界は動いてる。

画面外では写真を撮る人がいるし、現実と同じように地平線の彼方も地球が続いてる。写真で映る場面は限定的だけど、切り抜いたわけじゃない。写真に映る場面は地球、宇宙全てが画面外で繋がっていて、映る場面はほんとに氷山の一角でしかない。歴史の写真を見たら、その場にいなくてもあぁこの時はこんなことしてたな、って思うでしょ?写真はたった一枚の小さな枠組みで、世界どころか宇宙全部撮っちゃってる。すごい。皆写真を見たら映る場面でしかものを考えないけれど、写真一枚から想像できる背景ってとんでもなく多いんだ。

写真が人気なのもわかるよ。なんかこう、写真って言葉にできないほとすごい何かがある。全く同じ世界なのに写真越しだと世界が変わる。写真を撮ると、写真の中に新しい世界が生まれているような気もするよ。写真は見る人によっていい写真、悪い写真に変わるけど、写真自体、カメラ自体はどうなんだろう。思想も宗教も偏見もない目で撮った世界って、どんな世界なんだろう。カメラって、一体何を見てるんだろうか?